歯医者で開業でリスクを知りたい
→ 親から開業開業、業者も開業といわれるが、どんなリスクがあるか知りたい
この記事は、
→歯医者にはなったが、開業のリスクを知りたい
という方に向けて書いてます。
この記事を読むことで
→ 開業のリスクがわかる
ことができます。
この記事は
→ 歯医者で卒業後、研修医→大学院→開業医でバイト。居抜きで開業して現在4年目。居抜きで、リフォームもしなかったので、手伝ってくれる業者もなく、ほぼ一人でやったので、その経験を記事にします。制度は変わりますが、比較的新しい情報だと思います。
1.歯医者を開業するリスク
1-1お金、借金が増えること
勤務医から開業するリスクで一番大きいのはお金です。
開業するのにはお金がかかります。設備資金です。
勤務ならしなくてもいい借金ができます。
借金をすれば、月々きっちり返済しなくてはなりません。
開業を維持するのにもお金がかかります。運転資金です。
私は勤務しているときに、海外の学会に院長と参加したことがあります。
そのとき、飛行機が飛ばずに3日間帰国困難になりました。
私は、完全歩合で働いていたので勤務先に患者さんをキャンセルしてもらいました。
自分の売り上げは3日間で0になりました。
「売り上げないし、海外のホテル代もかかってマイナスですねー」と院長に行ったら
「先生はそれですむからまだいいよ。病院もってたら、テナント代も、自分がいなくてもスタッフの給料も払わないといけないんだよ。」
そうです。病院もっていて売り上げがないことは、0じゃないんです。マイナスなんです。
例えば、病院の一日の売り上げが30万あるのであれば、その日院長だけ休んだら、単純に0になるだけでなくー一日あたりのテナント代ー一日あたりのスタッフの給料です。
勤務医で一日4万稼げるとしたら単純に自分の稼ぎが0にだけですみます。
だから、開業していると借金のことと、一日あたりに入りと出の金額が大きいので、院長がいないときのリスクは大きくなります。
1-2場所、テナントの種類によるリスク、地域のリスク
今回のように新型ウイルスのようなことになると、緊急事態宣言の対象地域ではどうなるのかわかりません。都内であれば一斉に閉店とかになる可能性があります。
そのときどれだけ保証してくれるのかもわかりません。
ショッピングモールなどは丸ごと閉館ということになります。テナントも休診を求められます。
テナント代は日割りで安くしてほしいですね。
地域も、遅かれ早かれ都市計画や、過疎化などが起こります。
勤務していれば、すぐに移動できますが、
開業していれば、すぐには移動はできません。地域から離れることはできません。
1-3所有物のリスク
開業すると所有物が増えます。ユニットや内装などすべてです。
これらのメンテナンスがかかります。
もし、勤務医であれば、タービンが壊れたりしても、自分で修理代を負担することはまずないですよね。レントゲンが調子悪くても、自分が修理代を負担することはないと思います。
院長になったら、すべて自分で修理代を出すかたちになります。それがあなたの所有物だからです。
地震や、台風による浸水など、天災によって壊れた場合は、とてつもない被害をこうむります。
1-4スタッフ、患者さんのリスク
スタッフを雇用するのであれば、その人がいい人かどうかで、リスクになりうります。
例えば、あるスタッフは、患者さんの情報をインスタにあげて患者さんからクレームが来たり、これまでの道具の場所を勝手に移動して現場を混乱させたりします。
患者さんの増減も、勤務のときよりもリスクになります。
患者さんからお金をいただかないと、テナント代、スタッフの給料、借金の返済、電気代、ガス水道、自分の生活費などは、払えません。
患者さんがたくさん来てくれるのならよいですが、患者さんがこないリスクもあるということです。
2.リスクを減らすためにはどうすればいいのか
2-1お金
できるだけお金がかからない方法を考える
借金はできるだけ少なくすることです。
たとえば、親の土地を使う。実家で開業する。居抜きを検討してみるなどです。
機材もいきなり最新機種でなくて、患者さんが多くなるまでは、そこそこのスペックのもので我慢することです。
2-2場所
場所の選定はとても重要ですが、いったこともない場所はどんなにいいといわれても自分ではわかりません。では、どこならあなたはよく知ってますか?
通いなれた大学の近く、勤務先の近く、ひいては生まれ育った土地のことであればよく知っているはずです。その地域の場所なら、通りのこっちの方が人がよく通るとか、あのテナントは結構目立つとか、よくわかるはずです。
これが土地勘です。土地勘があるところで開業すれば、場所のリスクは減らすことができます。
2-3物
所有物はできるだけ減らしましょう。
まずは、患者さんがどのくらい来てくれるのかわからないので最小限で開業することです。
とはいっても、リースだらけでは、ずっとお金を払い続けることになりますので、どれだけ長い期間つかうものなのかバランスも必要です。
悩みは尽きません。
2-4人
スタッフもいきなり何十人も雇わず、一人でやるつもりでじっくり選びましょう。
一度雇ってしまったらやめてもらうのも雇うのとおなじくらい大変です。
しっかり書面で条件を交わしておきましょう。自分を守るためです。
まとめ
どんな商売も同じだと思いますが、お客さんや患者さんが定着するまでが大変です。
たくさん患者さんがくるかどうかはだれにもわかりません。
新規で開業することそのものがリスクだったりします。
居抜きや、引き継ぎも視野にいれてみましょう。
それではまた明日